作品データ
TVアニメ『Myself;Yourself』(2007年) http://www.maql.co.jp/special/anime-myyour/ 第1話『なつかしい場所』 監督: QZo 脚本: 雑破業 絵コンテ: 下田正美 演出: 松永哲明 作画監督: 平塚知哉、河野稔、曾我篤史
概要
5年ぶりに故郷の町へ戻って来た主人公、佐菜。編入した高校で昔の幼馴染みグループと再会する。
その中の一人、菜々香のことを「前日に神社で見かけた少女」としか認識できず、旧知の彼女と気づかない佐菜に対して、菜々香は激怒して(?)ビンタ。
メインヒロインの菜々香は、このシーンのせいでその後「ビンタさん」と呼ばれるほどのインパクトであった。
ちなみに、原作のゲーム版はもっとすごいビンタが乱れ飛ぶビンタゲーになっている。
評価
衝撃度 (Impact): 80
5年ぶりに会う幼馴染み、当時憎からず思っていた相手が自分を覚えていなかった(わけではないが)、とはいえ一言もなくいきなりビンタとはやはり常軌を逸した行動であろう。意外性は十分。
佐菜の妄想した「現在の菜々香」像と現実とのギャップも効果的。
表現力 (Expression): 90
予備動作からヒットの瞬間までは、ビンタされる佐菜の視点で描かれていますが、体重の乗った美しいモーションは絶品。当サイトのトップページにも採用させていただきました。スイング時に漏れる声も迫力がある。ヒット後のフォロースルーは止め絵に近い表現で余韻を残しています。
またその直前、もともと険しかった表情が佐菜の言葉に一瞬驚き、怒り、鞄を握る手に力がこもる、という一連の動作にも注目。終始無言だが非常に雄弁である。
感情度 (Emotion): 85
もともと険しい表情のため読みにくいが、佐菜が自分を忘れていると思ったショックで、怒りと悲しみの込められた全力ビンタである。
リアクション (Reaction): 50
さすがに怒って「何する……」と言いかけるものの、自分がプレゼントした腕飾りをしているのを見て、やっと相手が菜々香であることに気づく。
驚きは大きいが、ビンタそのものに対するリアクションとはいえないので、ここでの評価は微妙。
破局度 (Catastrophe): 80
翌日以降は完全にシカト。佐菜が昔の想い出を大切に覚えていたことが、それも偶然伝わったことによって、ようやく態度が多少軟化するのであった。
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