『THE IDOLM@STER』 第16話 ハム蔵

『THE IDOLM@STER』 第16話 ハム蔵

作品データ

TVアニメ『THE IDOLM@STER』(2011年)
http://www.idolmaster-anime.jp/
第16話『ひとりぼっちの気持ち』
監督: 錦織敦史
脚本: 白根秀樹
絵コンテ: 望月智充
演出: 小竹歩
作画監督: 常盤健太郎、飯飼一幸

概要

 アイドル育成ゲームのアニメ化。
 小ネタですが、擬人化されていない「小動物のビンタ」は他に例がない(笑)と思われるのでサンプルとして。
 TVの動物番組にレポーターとして出演しているアイドル、我那覇響。自分の飼い犬である「いぬ美」と一緒にレギュラー出演していたが、ある日いぬ美とケンカして一人で収録へ。ところがライバルの961プロダクションの陰謀により、収録現場から遠く離れた山道に置き去りにされ崖下に転落。電話もなく連絡もできない。そこでハムスターのハム蔵がいぬ美に助けを求めることを提案するが、ケンカ中だからと意地になった響は拒否。そんな響の肩に上ってビンタを見舞ったハム蔵は涙を浮かべて響を睨み、単身いぬ美を呼びに崖上へ走るのだった。
 擬人化されていないと書きましたが、ハム蔵は(動物と会話できる響と関係なく)完全に独立した人格を持ったキャラクターとして演技しています(笑。
 ちなみにハム蔵の声を演じるのは春香役の中村繪里子。

評価

衝撃度 (Impact): 70

 会話の流れ的には自然だが、まさかハムスターがビンタするとは思うまい(笑。
 しかも、ハム蔵が走り出すところで挿入歌が流れ、しかも雨が降り出すというドラマチックすぎる展開。

表現力 (Expression): 70

 左肩に乗ったハム蔵へ顔を向けようとしたところにカウンター気味に入り、ヒットの瞬間に響が目を瞑っているなど、芸の細かい演出。ハム蔵もハムスターの体型で全身を使ったアクションを見せる。
 ただ、頬を叩く音のタイミングが画と全く合ってないのは残念。ディレイまでかけてるのに(笑。

感情度 (Emotion): 75

 「キーッ!」というような鳴き声を発しているが、翻訳するならさしずめ「響のバカ!!」といったところだろうか。目に涙を浮かべて響を睨み、走り去るアクションで涙が飛び散るという、実にエモーショナルな演出。

リアクション (Reaction): 60

 頬に赤い跡が残り見た目はそれなりに痛そうだが、苦痛の表情はほとんど見せない。唖然としているうちにハム蔵は走り去り、雨の中、一人反省することになる。

破局度 (Catastrophe): 30

 この後ハム蔵とサシのやりとりはないが、迎えに来たペット全員に響が謝って和解。ハム蔵を肩に乗せて現場に駆けつける。
 余談だがここではハム蔵は響の右肩に乗ってるので、右と左で何か意味を持たせているのかと思ったが、意外と肩に乗るシーンはあまりないようで(OPとEDにはない)確認できなかった。